「フィリピンに行くなら何月がいい?」と調べ始めると、雨季・乾季・台風シーズンなど情報が入り混じっていて迷いがちです。本記事では気温・降水量の数字をもとに、季節ごとの特徴と旅行に適した時期を整理します。
フィリピンの気候の基本|四季はなく「雨季」と「乾季」の2シーズン
フィリピンには日本のような春夏秋冬の四季はありません。主な季節は雨季(6月〜11月)と乾季(12月〜5月)の2つで、乾季はさらに涼しい時期(12月〜2月)と暑い時期(3月〜5月)に分けられることがあります。
首都マニラの年間平均気温は、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)の1981年から2010年までの30年間の平均値によると、年間平均気温27.6℃、年間平均最高気温31.8℃、年間平均最低気温23.4℃、年間降水量2,104ミリメートル、年間降水日数139日となっています。年間を通じて気温差は小さいものの、降水量には大きな季節差があることが分かります。
雨季と乾季、それぞれの特徴
乾季(12月〜5月頃)
乾季は降水量が少なく、観光やアウトドア活動に向いた時期とされています。乾季は晴天が多く、空気も比較的乾燥していて朝晩は涼しさを感じることもあります。特に12月〜2月は気温・湿度ともに比較的落ち着き、3月〜5月は気温が上がる「暑季」として区別されることもあります。
雨季(6月〜11月頃)
雨季は降水量が増える時期ですが、一日中降り続くわけではありません。マニラは熱帯モンスーン気候に属し、サバナ気候の特徴も見られ、乾季(12〜5月)と雨季(6〜11月)の2つの季節にはっきりと分かれています。午前や夕方にまとまった雨(スコール)が降り、その後晴れ間が戻ることも珍しくありません。
フィリピン気象庁(PAGASA)による4つの気候タイプ
フィリピン全土が同じ季節パターンというわけではありません。PAGASAでは気候を4つのタイプに分けており、Type Iは6月から11月が雨季でそれ以外が乾季、Type IIは年間を通じて乾期がなく11月から2月に雨が集中、Type IIIは2月から4月頃に短い乾季がある程度、Type IVは年間を通じて降雨がほぼ均等に分布すると定義されています。マニラなどルソン島西側の地域はType Iに当たり、東側の地域などは年間を通じて雨の多いタイプに当たります。旅行先のタイプは、PAGASAの資料で確認できます。
台風シーズンはいつ、どのくらい来るのか
台風は雨季の後半に集中します。フィリピンには年間約20個前後の台風が接近し、そのうち7〜9個ほどが上陸するとされています。特に発生のピークは8月・9月頃とされ、旅行や渡航計画を立てる際にはこの時期の天候変化に注意が必要です。
台風シーズンに渡航する場合の行動レベルの注意点としては、以下のようなものが挙げられます。
- 出発前・滞在中は天気予報や航空便の運休情報をこまめに確認する
- 沿岸部や低地では高潮・冠水のリスクがあるため、現地の避難情報に従う
- 夜間の長距離移動や単独での屋外行動は控える
台風や災害の最新情報は、PAGASAや外務省海外安全ホームページなど公的機関の発表を確認することをおすすめします。
地域による気候の違い
同じフィリピンでも、島や都市によって気候はやや異なります。
| 都市 | 乾季の気温目安 | 雨季の気温目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| マニラ | 約27〜34℃ | 約25〜32℃ | 雨季は降水量が多く冠水・渋滞が増えやすい |
| セブ | 26~32℃(乾季) | 25~30℃(雨季) | 短時間の強い雨の後、天気が回復しやすい |
| バコロド | 23~30℃(乾季) | 26~30℃(雨季) | 降雨が比較的少なく安定した天候 |
高地にあるバギオは他都市と気温傾向が異なります。World Weather Information Serviceによるデータでは、バギオは1月の平均最高気温22.6℃・平均最低気温17.8℃と、マニラより涼しい気候とされています。避暑地として知られる地域です。
旅行に適した時期の考え方
観光のしやすさだけで見れば、降水量が少なく気候が安定する乾季が選ばれやすい傾向にあります。乾季(12月〜5月)は降雨が少なく湿度も比較的低めであることから、外出や観光、野外アクティビティに適したコンディションが期待できるとされています。中でも12月〜2月は気温・湿度ともに落ち着きやすく、過ごしやすい時期として紹介されることが多いです。一方で3月〜5月は気温が上がりやすく、6月以降は雨季・台風シーズンと重なる点は押さえておきたいところです。
よくある質問
Q1. フィリピンに四季はありますか?
A. フィリピンには日本のような四季は存在せず、「乾季」と「雨季」という2つの季節に分かれます。
Q2. 台風シーズンの旅行は避けるべきですか?
A. 台風は年間約20個前後が接近し、7〜9個ほどが上陸するとされ、特に8〜9月はその頻度が高まります。渡航自体を避ける必要は必ずしもありませんが、天気予報や公的機関の情報をこまめに確認し、予定に余裕を持たせることをおすすめします。
Q3. マニラとセブ、気候に大きな違いはありますか?
A. 大きな季節の流れ(乾季・雨季)は似ていますが、セブは雨季でも短時間の強い雨の後に天気が回復しやすい傾向があるなど、降り方には地域差があります。
まとめ
フィリピンは乾季(12月〜5月)と雨季(6月〜11月)の2シーズン制で、年間平均気温は27℃前後、台風は年間約20個が接近し7〜9個ほどが上陸するとされています。旅行時期を選ぶ際は季節だけでなく地域差や台風情報も確認し、渡航前には公的機関の最新情報をあわせてチェックすることをおすすめします。
参考にした情報
- PAGASA Climatology and Agrometeorology(climate types解説)
- フィリピン:マニラ気温 – 旅行のとも、ZenTech(PAGASA 1981-2010年平均データ)
- 世界で一番台風が訪れる国「フィリピン」- ZEALコラム
- フィリピンの乾季と雨季って?時差も合わせて解説
- フィリピンの気候・天気・服装ガイド|海外移住.com
- マニラの気温・気候と服装ガイド

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