フィリピンの家賃相場|コンドミニアムとアパートの違い

フィリピンの暮らし

フィリピンへの留学や移住を考えるとき、気になるのが家賃相場です。「コンドミニアム」と「アパート」は何が違うのか、実際どれくらいの予算が必要なのか。この記事では公開されている不動産データをもとに、都市別の家賃相場と住居タイプの違いを数字で整理します。

フィリピンの家賃相場|都市別の目安

マニラ首都圏(マカティ・BGC・オルティガス)

不動産メディアpana.phの2026年の情報では、マニラ首都圏のマカティ・BGCエリアは月額30,000〜70,000ペソ以上(USD525〜1,225以上)とされ、外国人駐在員に人気の高いエリアほど家賃が高い傾向があります。

不動産仲介サイトFilipino Homesの集計では、マニラ首都圏のコンドミニアムの家賃中央値は約25,000ペソです(2026年9〜10月時点。掲載物件をもとに随時更新)。同サイトでは2026年7月の約27,000ペソから下がっており、時期によって変動があることが分かります。

エリア別に見ると、マカティのスタジオタイプは月25,000〜40,000ペソ、1ベッドルームは建物によって65,000ペソに達することもあるとされ、BGCはより高めの水準で、スタジオは30,000ペソ前後からという情報もあります。BGC内の物件を扱う別サイトでは、スタジオの入居ライン目安が月20,000ペソ前後(McKinley Hill)、1ベッドルームが40,000〜90,000ペソ、2ベッドルームが100,000〜250,000ペソという価格帯も紹介されています。

セブ・ダバオなど地方都市

マニラ以外の都市はさらに手頃な傾向があります。家具付きの1ベッドルームまたはスタジオコンドミニアムの相場は、セブで20,000〜45,000ペソ、ダバオやドゥマゲテで12,000〜28,000ペソ程度と紹介されています。

エリア 家賃相場(月額・目安) 円換算(1ペソ=2.64円)
マニラ首都圏(マカティ・BGC) 30,000〜70,000ペソ以上 約7.9万〜18.5万円以上
セブ 20,000〜45,000ペソ 約5.3万〜11.9万円
ダバオ・ドゥマゲテ 12,000〜28,000ペソ 約3.2万〜7.4万円

※上記は不動産仲介サイトの掲載情報に基づく目安であり、物件・時期により変動します。最新の相場は現地の不動産会社や物件サイトで確認してください。

円換算の目安

ペソ建ての家賃を円に換算する際は、為替レートの確認が欠かせません。三菱UFJ銀行の対顧客相場(三菱UFJリサーチ&コンサルティング掲載)では、2026年9月末時点で1ペソ=2.64円(TTS:円をペソに替えるときのレート)です。上の表の円換算もこのレートで計算しています。為替は日々変動するため、実際に送金・両替する際は最新レートを確認することをおすすめします。

コンドミニアムとアパートの違い

フィリピンの住居は大きく分けると、タウンハウスが日本でいうアパート、コンドミニアムがマンション、ハウスが一軒家にあたります。

設備・家賃の違い

フィリピンのアパートの家賃相場は立地や設備に応じて異なり、マニラから離れた地方エリアなら1ベッドルームが1万円程度、マニラ内の外国人が住みやすいエリアでも3万円程度とされています。一方、アパートより設備が整ったコンドミニアムは家賃が4万円以上になり、高級物件では十数万円を超えることもあるとのことです(掲載時期の記載がない情報のため、参考程度にご覧ください)。

コンドミニアムが選ばれる理由として、入り口に警備員が常駐し、無料で使えるジムやプールが備わっている点が挙げられています。またコンドミニアムは家具付きで初期費用を抑えられる反面、家賃が高めになる傾向があり、安全性や快適さを重視する留学生や短期滞在者に向いているとも紹介されています。

項目 コンドミニアム アパート
建物 高層で個別登記されたユニットが多い 低層が多く一棟貸しの形態もある
設備 警備員常駐、ジム・プール付きが一般的 設備はシンプルな物件が多い
家具 家具付き物件が多い 物件によって異なる
家賃目安 4万円以上が目安 1〜3万円程度からある

外国人の所有・入居に関するルール

購入を検討する場合は所有制度の違いにも注意が必要です。フィリピン憲法上、外国人は土地を所有できませんが、コンドミニアムのユニット(部屋)は所有できます。ただし外国人や外国法人がフィリピンのコンドミニアムを所有する場合、建物全体のユニット数の40%未満までという制限があります。賃貸で住む分にはこうした所有制限は関係ありませんが、将来的に購入も検討している方は留意しておくとよいでしょう。不動産や所有権に関する制度は変更されることがあるため、具体的な契約前には現地の不動産会社や専門家、必要に応じて大使館にも確認することをおすすめします。

入居までにかかる初期費用

賃貸契約の際は、家賃以外にまとまった初期費用が必要です。コンドミニアムを直接賃貸する場合、一般的な条件は敷金2カ月分に加えて前払い家賃1〜2カ月分で、合計すると家賃の3〜4カ月分程度を契約時に用意することになります。別の情報源でも一般的な契約形態は前払い家賃1カ月分と敷金2カ月分とされており、おおむね家賃の3カ月分前後が目安といえそうです。

このほか、コンドミニアムには管理費(association dues)がかかります。マニラ首都圏の管理費相場は1平方メートルあたり月60〜150ペソで、80〜120ペソが一般的とされ、28平方メートルの部屋で1平方メートルあたり80ペソの場合は月約2,240ペソになる計算です。契約時には家賃だけでなく、この管理費が別途かかるかどうかも確認しておきましょう。

よくある質問

Q1. コンドミニアムとアパートはどちらが初心者向けですか?
A. 警備員が常駐し、ジムやプールなどの設備が整っているコンドミニアムは、海外生活に不慣れな方でも暮らしやすいとされています。一方で家賃を抑えたい場合はアパートタイプも選択肢になります。予算と設備への希望のバランスで選ぶとよいでしょう。

Q2. 家賃交渉はできますか?
A. フィリピンでは大家や仲介者との個別交渉が一般的とされています。空室期間が長い物件ほど交渉の余地があることもあるため、複数の物件を比較しながら相談してみるとよいでしょう。

Q3. 為替レートが変わると家賃の円換算も変わりますか?
A. はい、ペソ建ての家賃は為替レートの変動で円換算額が変わります。送金や両替のタイミングで実際のレートを確認し、余裕を持った資金計画を立てることをおすすめします。

まとめ

フィリピンの家賃は、マニラ首都圏で月30,000〜70,000ペソ以上、セブやダバオではより手頃な水準が目安です。コンドミニアムは設備が充実する分アパートより家賃が高めで、契約時には敷金・前払い家賃として家賃の3〜4カ月分程度の初期費用も必要になります。家賃相場や為替レート、所有に関する制度は変動するため、契約前には不動産会社や公的機関の最新情報を確認してください。

参考にした情報

コメント

タイトルとURLをコピーしました